台湾視察記~COMPUTEX TAIPEI 2018~(2/3)

OTどん
さて、COMPUTEXの話題に移りましょう。
皆さんは、国内やアメリカの展示会も視察されているそうですが、違いはありましたか?

Aさん
久しぶりの展示会でしたが、まず、規模の大きさ、ブースや人の多さにびっくりです。
台北国際貿易センターホール、台北南港展示ホールと案内していただきましたが、各ブースを見ながら、迷子にならないようにと大変でした(笑)

Bさん
今までに、東京国際展示場のマイコンショー、アメリカ・ラスベガスでのコムデックス等、いろいろな展示会を視察してきました。
1980年代のパソコンのメモリ拡張に始まり、垂直磁気記録方式、光ディスクなど見るものすべてが新鮮な時代から、インターネットの時代、ロボット、ドローン、クラウド、そしてAIと、時代の変化、流れを強く感じています。
Aさん
今年のメインテーマは、「AI、5G(第5世代移動通信技術)、ブロックチェーン、IoT、イノベーション&スタートアップ、ゲーミング&VR」でした。
しかし、一見して「ここに新しい技術が使われているのか」と、わかる物が少なく感じました。
御社の方々から「昨年は、VRなど派手で大掛かりな展示が多かったが、今年はおとなしい印象ですね」とお聞きし、ちょっと残念な思いもしています。

毎年続けて視察しているからこそ、分かること、感じるも多いですね。
是非、来年、更に毎年来たいと思いました。

Bさん
期待していたドローンやロボットも、展示自体が少ない印象でしたよ。
そのせいもあってか、普段業務で使用する事が多いネットワーク機器やカメラなどの装置に、どうしても注目してしまいました。
無線ルーターのアンテナもどんどん増え、タコかクモのように見えましたね(笑)

カメラを利用したプロダクツ、性別・年齢などの情報表示や動線を表示するような展示が多くあって、今後はカメラと顔認証技術を応用した製品やサービスの導入が進んでいくように感じました。

OTどん
あ、顔認証技術にはAIが使われていますね。
国内のAI展でも、「画像認識AI」でにぎわっているようです。

Aさん
なるほど!「画像認識AI」。
そこに新しい技術が使われているのですね。
AI技術は、気づかないうちに製品の一部として溶け込んでいるわけだ(笑)
Bさん
少し気になったのですが、今回の展示会では、残念ながら日本からのメーカーがあまり目立っていなかったような・・・
海外企業に比べると、日本企業のブースが小さいことに愕然としました。
時代の流れ?日本の技術は衰えた?国際的な展示会に出展してもメリットが無い?
さまざまな疑問が残りましたが、実際のところはどうなのでしょうね?

OTどん
確かに、それは感じますね。
海外企業のパワーには、私も毎年圧倒されます。

Aさん
小さなメーカーが自分たちの商品をアピールし、商談に繋げようという姿勢、これから大きくなる為に頑張っている姿が印象的でした。
この中から将来、自分たちが利用する商品が、生まれて来るような気もします。
そんな商品や、流れを見る力も必要だと感じました。

Bさん
中には、「なんだ、これは!!」と驚くようなハードや、マシンもありました。
パソコンケースに至っては、本来の目的を通り越し、インテリアのようです。
機能もさることながら、見せることに重点を置いたケースなど、面白い事を考えるなと思いました。
それを作ってしまう実行力、クレージーさとでも言うのでしょうか(笑)、柔軟な思考には感心しました。
OTどん
最後に、COMPUTEX視察に参加されて、一番印象深く思ったことを教えてください。

Aさん
そうですね、台湾メーカーは思いついたことをどんどん具現化し、製品化して、ダメなら次、と言った恐ろしいほどのスピード感で進んでいて、日本はついていけないのでは?と思いましたね。
どの会場でも、ブースの多さ、人の多さ、イベントや、展示者、訪問者の熱気、商品をアピールするパワーと、すべてに驚かされました。

Bさん
今回、非常に多くの商品を実際に見て、触れる事ができました。
とても楽しかったですし、向学心も刺激されました。

インターネットの普及により、より早く商品を知り、動画で使い方を学び、通信販売で商品を購入する。
そのような時代ですが、自分たちが扱う場合は、お客様へ商品の供給だけではなく、付加価値を提供する必要があって、提供する付加価値が多いほど、より良い商品となります。
すごく難しい作業ですが、それによりお客様から、信頼と笑顔をいただく事ができます。
そのような視点が重要なのだ、と。
今回の経験は、自分の仕事にとっても、大変プラスとなりました。


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