台湾及び米国から感じるITの方向性(3/4)

A氏の米国Uber体験!

「Uber」をご存知の方も多いと思われます。
近年、日本でも首都圏を中心にUber又は同様のサービスが始まっています。
実際A氏が米国で利用したUberの使用感などを紹介していきます。

先ずはUber使用の準備ですが、難しいことはなく、以下の2つを行うだけです。
  1. スマートフォンにUber専用アプリをダウンロード
  2. 使用者の個人情報及びクレジット情報などを登録
これだけで直ぐに利用できます。


■仕組みは?

まず、配車手配の手順ですが、現地でアプリから配車します。
アプリを開くと、自身の現在地近辺の空車状況が地図上に表示されます。
メニューから行先を入力(住所若しくは地図をタップ)します。
そうすると、車種別の料金と概算距離、概算所要時間が地図の下部に表示されます。

車種(相乗「POOL」相乗り以外「uberX」「ブラック」「SUV」)を選択し、その中の評価を確認して呼びたい車をタップ。(A氏は主にuverXを利用)

車を選択すると、メーカーと車種(例えばTOYOTAプリウスなど)とナンバープレート番号、運転手名、到着までの概算時間が表示され、あとは車の到着を待ちます。
車が来ると、お互いに名前(アプリに実名が表示される)を窓越しに確認して乗り込ます。

乗車すると、自分のスマートフォン画面と全く同じもの(地図画面でルートと金額が表示)がドライバーのスマートフォンにも表示されており、そのスマートフォンに表示される地図通りに走行し、目的地に到着したら降りるだけです。
(ドライバーはセンターコンソールにスマートフォンを置き、ナビ代わりに使用しています。)



ちなみに手配した車が到着後、数分(5分が規定)待っても顧客が来ない(見つからない)場合はキャンセルとなります。
キャンセルとなった場合、キャンセル料(5$)が発生します。


■ドライバーが乗客を評価?

決済は事前に登録したクレジットから自動で決済され(配車時に表示された金額)、降車直後にチップ追加とドライバー評価画面が表示されます。
信じられませんが、降車の際はドライバーも乗客を評価します。
これにより、お互いの信用度が評価され、公開情報となるのです。
大変良くできた仕組みで、スマートフォン、ネット、クレジットカードを使ったサービスとして世界中で急激に普及しているのも頷けます。
また、米国では一般のタクシーよりも20〜40%ほど割安だったそうです。

顧客とドライバーの素性、評価も事前に判り、なおかつキャッシュレス。
これこそ、スマートフォンとインターネットの利点を最大限に使ったソリューションではないでしょうか。

Uberの仕組みはわかっていただけたと思いますが、日本でそのままの仕組みを取り入れると「白タク」行為となり、イリーガルです。
また、タクシー業界の反発も大きく、なかなか普及には至りません。

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