台湾及び米国から感じるITの方向性(4/4)

台湾及び米国から感じたこと(考察)

COMPUTEXでは、「とりあえず作ってみた!」というプロダクツも多く見かけます。
作った後のことを先に考えるよりは、とりあえずやってみてダメなら改良またはその失敗を活かして次!というチャレンジ精神、遊び心が、台湾、中国などのグローバルなモノづくりと近年のIT発展を押し上げているのではないでしょうか。

米国でのクレジットやUberは目的、手段としての運用を主に考えられたIT活用であり、決して技術が先行しているわけではないように思えます。

米国では、クレジット利用にスコアがつくため、個人で数十枚のクレジットカードを持ち、与信枠を広げ、クレジットスコアを上げる者も多くいます。
しかし、同時に債務整理も増え、そのうちに全てのカードが利用不可に陥るといった、負の側面も近年多く発生しているようです。

部分的な問題もあるかもしれませんが、クレジットカードのITへの活用、インフラ整備という点に注目すれば、日本国内のIT利用の在り方との違いに考えさせられると同時に参考になります。

またUberはインターネット、スマートフォン、クレジット、GPS、ナビゲーション、4G、車などの複合的技術の域ではないでしょうか。
日本のように、単発技術を主としたソリューションではなく、既存技術を複合的に利用してのソリューションは、古くから欧米でのスタンダードです。

ドライバーと顧客の相互評価など、運用面でのセキュリティと利便性の最たる利用は、日本人ではおそらく発想できない仕組みであり、驚くばかりです。
このように、世界に視点を向けてITを考察すると、日本国内だけでIT業界に関わっているだけでは、見えない部分が見えてきます。
日本の要素技術は世界的にも長けており、科学物理学的な発見や利用技術は突出しているも、欧米的な「目的からの利用開発」、アジアの「なんでもやってみる開発」に大きく学ぶべきものがあるのではないでしょうか。

近年、加速度的に様々なものがインターネットに繋がり便利になっていますが、まだまだIT化に適しているもの、利用すべきものなどのアイデアは無限にあります。

もちろん要素技術も大事ですが、弊社も普段の生活から最新技術まで広くアンテナを張り、目的、手段としてのIT思考(志向?)で運用側に立った提供者を目指したい!と強く感じる次第です。


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